さっき高校選びについてお話した時に少し大学受験の話になったのですが、高校から先の進学についてはやはり選んだ高校によって大きく変わるといえます。
例えば自分が国公立大学へ進学したいと思っている、もしくは進学の可能性を残しておきたいのなら共通試験に対応したカリキュラムの学校へ進学しないと入試に必要な科目が足りない可能性もあったりします。偏差値に関係なく何かに特化した学科やコースがある学校はとくに確認が必要です。
今は大学入試も一般入試だけでなく「指定校推薦」「総合型選抜」といった様々な選抜方法があります。国公立大学でもその大学によって様々な入試があります。もし今、ぼんやりとでも進学したいなと思う大学があるならその大学はどんな入試を実施しているのか、何教科で受験が出来るのか調べてみてください。
そして私大に関しては入試科目は3科目以下で受験できる場合がほとんどです。
なので進学先は私大だと考えている場合はあえて偏差値が高い国公立を目指す「学科」や「コース」に入学する必要はない場合もあります。私大や3~4科目で受験できる公立大などを目指す場合は7科目の勉強が必要とされている国公立のコースや学科では自分の受験科目ではない全員強制参加の講座を受けないといけなかったりとカリキュラムが合わない可能性もあります。
高い偏差値の学校に入れたらとてもうれしいですが、その分入ってからの課題も多く定期テストもレベルが高かったりすると評定がとれなかったりします。
大学の推薦型の入試では出願条件として「評定平均4.0以上」「英語の3年間の評定平均4.2以上」というような3年間の成績が必要な場合があります。
これは各高校の偏差値は関係ないのです。
例えば偏差値40の高校のオール3と偏差値66の高校のオール3は同じ扱いです。
偏差値40の学校で評定平均4.0の子は受験できて偏差値66の学校で3.2だと受験できないのです。
さらに大学で奨学金を申込む予定がある人は評定が取れる学校を選んだ方がいい場合もあります。近年は上位の大学を目指す以外、一般選抜入試より指定校推薦で大学進学するほうが金銭的にも学力的にもお得な流れが出来ているように思います。
実際に内部進学枠・指定校推薦枠の数で高校選びをしている人も多いです。カトリック系の高校がカトリック系の私大への推薦枠が多めだったり附属高校でなくても同じ学校法人だったりすると内部進学とまではいかなくても指定校の枠が多かったりするようです。
オープンキャンパスの個別相談で指定校推薦枠がどれぐらいあるのか、またどれぐらいの成績の子がその枠をもらえるのか質問すると教えてくれると思います。
受験はやはり情報戦。
今はどの高校を受けるか悩んでいる時期だと思いますが、色々な視点から高校を見ると嫌だと思っている高校が意外に自分の進路にはあっているのかも?となったりしませんか?
実をいうと色々な差はあれど自分次第でどの高校にいっても楽しいです。
まずはしっかり自分で選んで納得して受験し、合格することが素敵な高校生活を楽しく送る第一歩です。
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